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防府天満宮梅まつり周辺の夜桜

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南阿蘇に位置する白水村の畑に咲くヤマザクラの巨木。この村は名水で有名で、日本名水百選にも選ばれた地。水がいいのか、ふっくらと半円状に咲く桜は、樹齢四百年余りで樹高が十七メートル、幹回り六メートルで枝の差し渡し三十メートルもある。桜の下には眠るのが熊本県宇土郡内の矢崎城主に中村伯耆守惟冬。約四百二年前の天正八年に島津の侵略に破れ、故郷のこの地にもどった一族は、戦火に散った武士の霊を弔うために墓地に一本の桜を植え菩提樹とし、一心に行(修業)を修めたという。以来、この桜を菩提を弔うとの意味で、「一心行の大桜」と呼ばれるようになった。その後、一族によって守られた桜は、嘉永二年の山津波や昭和二十八年の大水害などの災害にも生き続けたが、五十数年前には落雷で幹が六つに裂けるという目にもあい、半円状に広がった枝の姿は、その時の名残でもある。今では周囲に柵が設けられ、満開の頃にはナノハナも咲き誇り、阿蘇五岳の山並みを背景に見事な咲きっぷりを見せてくれる。阿蘇周辺に夕闇が迫るとライトアップされ、その壮麗な美しさは昼間とまた違った趣を披露する。熊本県内では遅咲きで、花見の最後を飾る巨木としても地元の人に守られつづけている。