ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』(2月)周辺

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西洋中世の楽器は宗教画に多く描かれていますが、15世紀ごろになると世俗の絵画にも楽器を持った人物が描写されるようになりました。特にハープとリュートは最も好まれたペアの楽器のひとつで、表紙の図像のように庭の泉や井戸のそばで演奏している様子がよく見られます。これは中世絵画の主題で聖母マリアの純潔を象徴する「閉ざされた庭【Hortus Conclusus】」に関連があります。現実の世界でも修道院の庭園はそれに見立て天上の楽園が表現され、王宮や貴族の庭は地上の楽園としてくつろいだり娯楽を楽しむ場の中心でした。また中世文学の世界では愛を語ったり逢瀬を楽しむ場としても庭が登場します。本公演では15世紀の楽器と庭に焦点をあて当時の音楽を懐古します。ギャラリー鶉の庭園を背景に、麗らかな春のひと時と音楽をお楽しみください。 【プログラム】 (休憩なし/1時間プログラム。曲目は予告なく変更することがあります。) おお美しい薔薇よ/ジョン・ダンスタブル O rosa bella / John Dunstable (c.1390-1453) 涙で私の顔を/ヨハンネス・チコーニア  Con lagrime bagnandome / Johannes Ciconia (c.1337-1412) この5月に/ギョーム・デュファイ Ce moys de mai / Guillaume Dufay (c.1397-1474) さよならわが愛しきひとよ / ジル・バンショワ Adieu ma doulce / Gilles Binchois (c.1400-1460) 他  【出演】 歌/ハープ 小坂理江 吟遊詩人の洗練された旋律やアルス・ノヴァなどの多彩で豊かな響きに出会い、中世・ルネサンス音楽に傾倒する。野村財団より奨学金を得て2009年ロンドンのトリニティ音楽院古楽科にて古楽声楽専攻に入学。ベリンダ・サイカス、ティモシー・ブラウンの両氏に師事。独学でハープを始める。同年グリニッジ国際古楽祭にてソロリサイタルを行う。その後奨学金を得てギルドホール音楽演劇学校大学院古楽科に入学し、古楽ハープをアンドリュー・ローレンス=キング氏の元で研鑽し修士号取得。修士論文は「中世歌曲の伴奏法」。2015年に帰国後は演奏活動に加え中世ハープのワークショップを開催。そして日々更なる研鑽を続けている。中世/ルネサンス音楽ユニットTrouBour(トルブール)主宰。www.riekosaka.com リュート 佐藤亜紀子 東京芸術大学音楽学部楽理科卒。リュートを左近径介と水戸茂雄に、ドイツ国立ケルン音楽大学でK.ユングヘーネル、スイス、バーゼル・スコラ・カントールムでH.スミス各氏に師事。2010年まで東京芸大古楽科教育研究助手。11年文化庁新進芸術家海外研修員としてバルセロナ高等音楽院にてX. D -ラトーレ氏にバロックギターを師事。  独奏および通奏低音奏者として歌手、器楽奏者との共演、バロックオペラや室内楽等の共演多数。「バッハ ・コレギウム・ジャパン」、「ラ・ストラヴァガンツァ東京」「ソフィオ・アルモニコ」等の録音に参加。NHKの「らららクラシック」「古楽の楽しみ」に出演。台東区芸術文化支援制度対象事業として音楽物語「ジョン・ダウランド物語」をプロデュース。ソロCD「ララバイ~イギリス・ルネサンス期のリュート音楽」をリリース。2016年よりコンサートシリーズ「S .L. ヴァイスの作品を弾く」を開催。アイゼナハ音楽院リュートクラス講師。アトリエ楽古主宰 www.atelierlakko.com