全国 アジサイのよりみち案内

爽やかな梅雨の花で、咲き始めてから徐々に色が変化していく様子から、花言葉は「移り気」、別名は「七変化」や「八変化」と呼ばれています。次々と色が変化する要因は土壌の酸性度で、酸性なら青、アルカリ性なら赤になると言われています。開花時期は6月上旬から6月下旬で、開花時期に合わせて自然の恵みへの感謝をアジサイに込めて神前に奉献する「アジサイ祭り」が行われる名所も。古くから親しまれているお寺に咲いていることも多く、門をくぐった途端から石段の両脇に咲き誇る姿は圧巻。情緒あふれるお花見を楽しむことができそうです。
東京に残る江戸初期の大名庭園の一つ旧芝離宮恩賜庭園。池泉を中心に庭園の区画や石がバランスよく配置された回遊式泉水の庭園です。
江戸時代の大名・老中「大久保忠朝」(肥前唐津藩第2代藩主)の上屋敷の庭園「楽寿園」が旧芝離宮恩賜庭園の始まりとされています。この地はかつて海面であったそうですが、明暦(1655年〜1658年)の頃に埋め立てられ、延宝6年(1678年)に大久保忠朝が邸地を建てたとされています。
幕末には紀州徳川家の芝御屋敷となり、明治4年(1871年)に有栖川宮家の所有になりました。その後、明治8年(1875年)に宮内省がこれを買い上げ、大正13年(1924年)に昭和天皇のご成婚記念として東京に下賜されました。また、昭和54年(1979年)には文化財指定名勝として国の名勝に指定されています。
【庭園内の見所】
西湖の堤
中国の杭州にある西湖の堤を模した石造りの堤。堤の先にある中島の石組みは大久保忠朝の上屋敷があるころからのものだそうです。小石川後楽園の西湖の堤も中国の杭州の西湖を模したものですので両庭園でそれぞれ見比べるのも楽しみのひとつです。
中島
旧芝離宮恩賜庭園の要となる箇所。池の中央にある中島です。中国で仙人が住み不老不死の池と言われる霊山を模した蓬莱石組となっています。
枯滝
豪快かつ繊細な石組みで造られている枯滝。滝の河床が園路になっており、景観の変化を楽しめます。
大山
庭園内の最も高い築山。頂上から観賞する大泉水は大変綺麗な光景です。
大泉水
庭園の要となる約9,000㎡の池。以前は海水を引き入れた潮入の池でしたが、現在は淡水の池となっています。
庭園で散歩最高です。春の訪れも感じました🌸
by さかもと
相撲部屋

2018年3月10日
【桜・見ごろ】旧芝離宮恩賜庭園
2019年3月30日(土)〜2019年4月10日(水) 09:00〜17:00
豪快な石組が江戸の大名庭園の趣を伝える
小石川後楽園と共に、今東京に残る江戸初期の大名庭園の一つ「旧芝離宮恩賜庭園」。回遊式泉水庭園の特徴をよくあらわした庭園で、池を中心とした庭園の区画や石の配置は、非常に優れている。春には園内にはソメイヨシノ、オオシマザクラ、サトザクラなどが咲き誇り、趣ある庭園を鮮やかに彩る。

旧芝離宮恩賜庭園の桜
3月下旬 ~ 4月中旬
浜松町駅近くにある池泉を中心とした回遊式庭園で、周辺で生活する人々のオアシスとなっています。水面がまるで鏡のように桜のピンク色を映し出し、叙情的な雰囲気を醸し出します。
旧芝離宮恩賜庭園の紅葉
11月中旬~12月上旬
東京都港区にある旧芝離宮恩賜庭園は、小石川後楽園と共に、今東京に残る江戸初期の大名庭園の一つとされています。回遊式泉水庭園の特徴をよくあらわした庭園で、池を中心とした庭園の区画や石の配置は、非常に優れており、西湖の堤や鯛橋・根府川山・飛石(根府川石)など、見所もたくさんあります。紅葉は、例年11月中旬から12月上旬に見頃を迎えます。
関連記事あり
【芝・浜松町】桜・お花見 おすすめ5選!開花情報に見頃を紹介
