全国 庭園のよりみち案内
庭園のTOP USER
ちぇりさん



東京都文京区にある小石川後楽園。
1629年、水戸徳川家水戸藩初代藩主・徳川頼房が築いた庭園を、家督を受け継いだ光圀が改修したと言われています。
庭園の様式は池を中心にした回遊式築山泉水庭園になっています。光圀は造成に当たり明の儒学者「朱舜水」の意見を用い、円月橋、西湖堤など中国の風物を取り入れ、園名も朱舜水の命名によるなど中国的な要素が沢山取り込まれていた庭園です。
後楽園という名は、中国の范仲淹「岳陽楼記」の「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名づけられました。
庭園内は、春は桜に花菖蒲、夏は蓮、秋は紅葉、冬は寒椿と季節によって光景が異なるため何度訪れても楽しめます。都会の喧騒を離れて自然を感じたい時に簡単に訪れられるスポットです。
また、小石川後楽園は国の特別史跡・特別名勝に指定指定されています。
【庭園内の見所】
得仁堂
徳川光圀が18歳の時に、史記「伯夷列伝」を読み感銘を受けたことから伯夷・叔斉(伯夷の弟)の木造を安置した堂です。園内最古の建物となっています。
通天橋
京都・東山東福寺の「通天橋」にならった朱塗りの虹橋。周辺には楓が植えられていて11月末頃の紅葉の時期には小石川後楽園の中でも大変綺麗なスポットです。
西湖の堤
中国の杭州の西湖に見立てた西湖の堤。旧芝離宮恩賜庭園の西湖の堤も中国の杭州の西湖を模したものですので両庭園でそれぞれ見比べるのも楽しみのひとつです。
円月橋
水面に映る形が満月のようにみえることから「円月橋」と名付けられました。明の儒学者「朱舜水」による設計と言われています。
大泉水
庭園の中心となる大泉水。池の真ん中には蓬莱島を配し、琵琶湖を見立てて造られています。
梅林
徳川光圀は自らの号を「梅林」とするほど梅を好んでいたそうです。
小石川後楽園内の梅は紅梅、白梅など約30種類の梅の花が、2月から3月にかけて色づきます。
枝垂桜
小石川後楽園内には樹齢約60年の枝垂桜が植えられています。以前は樹齢100年を超える桜がありましたが、枯れてしまったため新たに植えられたものです。また、園内には7本の枝垂桜と多くのソメイヨシノの木が植えられています。水面に映る桜を観れるスポットもあり大変綺麗です。
都会の中の大名庭園 都立小石川後楽園
地下鉄丸ノ内線 後楽園駅から徒歩で数分にある大名庭園の小石川後楽園は、雪吊りが施された大きな松の木が、池泉回遊庭園の中で、目を引きます。庭園の中にもこのような3本の松が植えられていて、当時の風情を伝えてくれています。
by きーやん
公園

2019年5月7日
小石川後楽園の紅葉
11月下旬〜12月上旬
国の特別史跡・特別名勝に指定されている小石川後楽園は、江戸時代初期に初代徳川頼房が造園に着手し、「水戸黄門」こと二代圀光が完成させた江戸初期の名園でもあり水戸藩上屋敷の庭園。湖を模した池・大泉水を中心に中国趣味の漂う景観を随所に取り入れた庭園で、秋の訪れとともにモミジ570本、ケヤキ約300本などが都内とは思えない美しさを見せてくれる。園内にある涵徳亭を背に渡月橋に立って眺めるモミジが美しい。後楽園の意味は「天下に後れて楽しむ」という。中国の宋の時代の「兵陽楼記」の一節から付けられた。園内には西湖堤や蓬莱島など中国にある名前がつけられた景観が所々に配されている。

小石川後楽園の桜
3月下旬〜4月上旬
黄門様こと徳川光圀公ゆかりの小石川後楽園です。春を彩るしだれ桜は、ソメイヨシノより1週間程早く薄紅色の一重の花を咲かせます。園内の5本のしだれ桜のうち、入口正面の馬場桜と呼ばれるしだれ桜は特に見事で、当庭園を代表する名木です。さらに、大堰川に向かう園路に咲くしだれ桜や、大泉水を囲むように咲くソメイヨシノが、庭園を春色に染め上げます。桜が見ごろを迎えるこの時期には、開園時間を1時間延長し、18時まで開園されます。
関連記事あり
【文京区 観光】おすすめ17選!六義園に湯島天満宮、東京ドームシティ




兼六園
冬の風物詩
by myr
2019年2月10日
兼六園の紅葉
11月中旬~11月下旬
石川県金沢市にある特別名勝「兼六園」。水戸偕楽園、岡山後楽園と並ぶ日本三名園の一つです。加賀藩歴代藩主の手によって、長い年月をかけていくつもの池とそれを結ぶ曲水、築山が多彩な樹木で彩られる「築山・林泉・廻遊式庭園」が形づくられてきました。春は桜、夏は木々の緑、秋は紅葉、冬は雪吊りと四季折々の風景が楽しめます。カエデ、サクラ、ケヤキなどが11月上旬から色づき、11月中旬~11月下旬に見頃を迎えます。

兼六園の桜
4月上旬〜4月中旬
水戸偕楽園、岡山後楽園と並ぶ日本三名園の一つで、国の特別名勝に指定されている兼六園。加賀藩歴代藩主の手によって、長い年月をかけていくつもの池とそれを結ぶ曲水、築山が多彩な樹木で彩られる「築山・林泉・廻遊式庭園」が形づくられてきた。点在する御亭(おちん)や茶屋を訪ねながら約11万平方メートルの広さを誇る庭園を遊覧できる。春には、ヒガンザクラ、ヤマザクラ、ソメイヨシノなど約40種の桜が次々に花を咲かせる。名木が多く、なかでもソメイヨシノが散った後に一重の大きめの花を咲かせる「旭桜」は、幹の周りが最大7メートル近くある大木で、重臣の庭から移植するのに、道沿いの家屋を50軒壊し、500人の家臣を動員したという逸話を持つ。また、4月中旬~下旬に見頃となる、一つの花に300枚の花弁をつける「兼六園菊桜」や紅鮮やかな「兼六園熊谷桜」は必見。桜開花宣言5日目から7日間、夜間ライトアップが行われる。
関連記事あり
【石川 金沢市 観光】おすすめ5選!兼六園に21世紀美術館、近江町市場



江戸時代には江戸城の出城としての機能を果たしていた徳川将軍家の庭園、浜離宮恩賜庭園。海水を引き入れ、潮の干満によって池の趣を変える様式で、都内にある江戸の庭園では唯一現存する海水の池(潮入の池)があります。
浜離宮恩賜庭園は徳川三代将軍の徳川家光の三男であり、甲斐甲府藩主の松平綱重が海を埋め立て甲府浜屋敷と呼ばれる別邸を建てたことがはじまりです。その後、綱重の子、松平綱豊(後の徳川六代将軍 徳川 家宣)が将軍になったのを機に、甲府浜屋敷は徳川将軍家の別邸となり「浜御殿」と呼ばれるようになりました。明治維新によって徳川政権が崩壊すると、皇室の離宮となり「浜離宮」と名称を変更し、現在に至ります。昭和27年(1952年)には旧浜離宮庭園として国の特別名称、特別史跡に指定されてています。
【庭園内の見所】
中島の御茶屋
宝永4年(1707年)に造られて以来、徳川将軍、奥方、公家たちが利用した休憩所。昭和58年(1983年)に再建。現在でも中島の御茶屋では、抹茶、和菓子セットなどを供していて、浜離宮恩賜庭園を訪れた人の休憩所となっています。
松の御茶屋・燕の御茶屋
徳川11代将軍 徳川家斉の時代に造られましたが、戦災で焼失。その後平成22年(2010年)に松の御茶屋が、平成27年(2015年)に燕の御茶屋が復元されました。
お伝い橋
汐入の池の岸から小の字島と中島を結ぶ延長118メートルの総ヒノキ造りの橋。平成24年(2012年)に改修されました。
新樋の口山
浜離宮恩賜庭園の大手門入口を入り左手の東京湾に面した水門近くの山。レンボーブリッジやお台場などを一望できるスポットです。
水上バス発着場
浅草、両国、お台場海浜公園、葛西臨海公園などへの水上バス発着場。浅草方面に上って行くと、隅田川に架かる沢山の橋を水上から見上げることができます。
浜離宮恩賜庭園
2018年11月21日撮影。
本当に都内なのかと思うほど静かで人も少なかったです。
潮の香りのする素晴らしい庭園でした。
by みけねこ
2018年11月21日
浜離宮恩賜庭園のコスモス
9月中旬〜10月上旬
江戸時代の代表的な大名庭園。ここに屋敷を建てたのは、四代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重。その後、綱重の子供の綱豊(家宣)が六代将軍になったのを契機に、この屋敷は将軍家の別邸となり、名称も浜御殿と改められた。十一代将軍家斉のときにほぼ現在の姿の庭園が完成。明治維新ののちは皇室の離宮となり、名前も浜離宮となったが昭和20年に東京都に下賜され、整備のうえ昭和21年4月から公開。
浜離宮恩賜庭園の菜の花
2月中旬〜4月上旬
江戸時代の代表的な大名庭園。ここに屋敷を建てたのは、四代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重。その後、綱重の子供の綱豊(家宣)が六代将軍になったのを契機に、この屋敷は将軍家の別邸となり、名称も浜御殿と改められた。十一代将軍家斉のときにほぼ現在の姿の庭園が完成。明治維新ののちは皇室の離宮となり、名前も浜離宮となったが昭和20年に東京都に下賜され、整備のうえ昭和21年4月から公開。園内の大手門近くにはお花畑があり、内堀広場前のお花畑3,000㎡には、春のおとずれとともに約30万本の菜の花が咲き乱れ、周辺は黄色い絨毯で彩られ、高層ビルを背景に美しく咲き誇る。
浜離宮恩賜庭園の桜
3月下旬〜4月下旬
浜離宮恩賜庭園は徳川将軍家ゆかりの庭園です。4月初旬はソメイヨシノが、中旬はヤエザクラが満開になるほか、ウコンザクラやギョイコウ等のめずらしい品種の桜が堪能できます。また、美しい桜の見ごろとなるこの時期には、開園時間を1時間延長して18時まで開園します。伝統ある浜離宮恩賜庭園と美しい桜を夕暮れまでお楽しみください。
関連記事あり
ただの移動でもプチ旅行気分に!都内の船での移動ルート5選

関連記事あり
【東京 中央区 観光】おすすめ17選!浜離宮に水天宮、コレド室町

関連記事あり
「浜松町発、今日はゆっくり街散歩」空路と海路をつなぐ街の魅力再発見。



江戸時代に造られた大名庭園の中でも代表的な庭園とされる六義園。徳川五代将軍 徳川綱吉の信任が厚かった川越藩主 柳沢吉保が元禄15年(1702年)が築園。和歌の趣味を基調とした「回遊式築山泉水」の庭園となっています。六義園は、明治時代に入り、土佐藩出身の三菱財閥創始者である岩崎彌太郎の別邸となり、その後、昭和13年(1938年)に岩崎家より東京に寄付されました。昭和28年(1953年)には国の特別名勝に指定されています。
園内の中央に大泉水を設け、その中央の中の島には妹山、背山の築山が設けられています。また、大泉水を見下ろす形の標高35mの藤代峠、周囲の新緑や秋の紅葉との一体感が美しい渡月橋など、見所が沢山あるのも六義園の特徴のひとつです。
【庭園内の見所】
つつじ茶屋
明治年間、つつじの古木材を用いて建てられたつつじ茶屋が現存しています。秋には周辺のモミジとの景色が大変美しい場所です。
滝見茶屋
滝や石組みなどで作られた渓流があります。日本の和を感じられる景観や渓流の水の音を楽しめます。
石柱
庭園内の88ヶ所に景勝地(六義園八十八境)が設けられており、各景勝地には石柱が建てられています。残念ながら現存している石柱の数は32ヶ所となっていますが、庭園内で見つけてみましょう。
蓬莱島
大泉水の中に浮かぶ蓬莱島。中国の神仙思想を主題とした石組みの一種で、洞窟石組みの島となっています。
藤代峠
紀州にある同名の峠から名付けられました。園内で一番高い築山で標高は35メートルあります。頂上は富士見山と呼ばれ、園内を一望できるスポットです。
妹の山・背山
中の島にある築山。古くは女性のことを妹(いも)、男性のことを背(せ)と呼びました。六義園の中の島は男女の間柄を表現しています。
出汐湊
大泉水の池畔の名のひとつ。右手に中の島、左手に蓬莱島、対岸に吹上浜が望めます。
内庭大門
六義園の正門を入ってすぐの場所にある内庭大門。周辺に満開の時期は大変綺麗な枝垂れ桜の大木が植えられています。
太鼓橋の紅葉
今年は特にカラフルに鮮やかな色が出ました。
by コニタン
アジサイ

2018年12月10日
六義園の紅葉
11月下旬~12月上旬
東京都文京区にある六義園は、造園当時から小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられており、国の特別名勝に指定されました。文学的造詣の深さを反映した繊細で温和な日本庭園で、例年、11月下旬から12月上旬に紅葉の見頃を迎え、イロハカエデ、ハゼノキ、イチョウなど計約560本が庭園を鮮やかに彩ります。夜には庭園がライトアップされるので、幻想的な空間を楽しむことができます。
六義園の桜
3月中旬~4月上旬
春の風物詩として親しまれている、高さ15m・幅20mの大きなしだれ桜は滝のように流れ落ちる花の様子が圧巻です。開園時間を21時まで延長し、しだれ桜はもちろんのこと、松の迫力ある枝振りや石組をライトアップします。幽玄で幻想的な景色が皆様をお迎えします。
六義園のつつじ
4月中旬~5月上旬
小石川後楽園とともに江戸時代を代表する二代名園に数えられ、造ったのが五代将軍徳川綱吉の側近として絶大な権力をふるった柳沢吉保。将軍より与えられた下屋敷の土地に七年もの歳月をかけて築造したもの。園内は万葉集や古今和歌集に詠まれた名勝が再現され、紀州和歌の浦や渡月橋、吹上浜などがある。名前の由来は中国の古典「詩経」の六儀(賦、比、興、風、雅、頌)に由来するもので、古今和歌集の序文にも出てくる詩歌の心を表現した言葉と伝われている。また、同園は昭和十三年に東京市に岩崎弥太郎氏より寄贈され、のちに六本のシダレザクラが植樹される。季節を通し、初夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色も格別な美しさを見せるが、春の名物となっているのが、正門を入ってすぐのシダレザクラ。樹齢60年で樹高15m、枝張り20m、幹回り5m。ボリューム感があり、その姿にしばし足が釘付けになって立ちつくすほど。満開の時には、枝いっぱいに見事な花を咲かせ、薄紅色の滝のような姿はまさに圧巻。またライトアップされ、園内の緑を背景に、浮かび上がる姿は昼とはまた異なった趣で、その壮麗さをきわだたせている。

関連記事あり
【文京区 観光】おすすめ17選!六義園に湯島天満宮、東京ドームシティ

関連記事あり
「駒込駅発、桜と富士の散歩道」銭湯や商店街など、懐かしい日本の風景との出合いが待っている!


東京都文京区の小石川植物園。正式名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園本園」で東京大学の附属施設として植物の研究が行われています。国の名勝および史跡。園内は約16万㎡の広大な敷地に約4,000種の植物を栽培。実際に訪れてみると、周囲は木々に囲われて、山の中を散策しているようで、都会にいながら自然に触れ合える貴重なスポットです。正門の入口から一番奥に進むと、古くは徳川5代将軍綱吉が幼少の頃住んでいた白山御殿の庭園に由来する庭園と旧東京医学校の本館(明治9年に建築)があり、木々の中とは別の景観を伺えます。
植物と友達になれる植物園 小石川植物園
一日かけて植物の撮影ができます。かなり広い植物園です。珍しいハンカチの木や大ソテツ、つつじ、など。
by きーやん
公園

2019年5月8日
小石川植物園の梅
2月中旬〜3月上旬
数多くの植物が広大な敷地に植えられている小石川植物園。あまり知られてはいませんが、園内には梅の花も植えられています。白梅・紅梅の花が約50本。毎年2月中旬から3月上旬にかけて花を咲かせます。
小石川植物園の桜
4月中旬~4月下旬
同植物園は、正式には東京大学理学部付属植物園。昔は五代将軍徳川綱吉の下屋敷、白山御殿があったところで、後に幕府の薬草園となり、青木昆陽がここでサツマイモの試作を行った史実は有名。明治十年には東京大学の管理となった。ここの入口付近のソメイヨシノの巨木には、この植物園の重みを垣間見ることができる。ソメイヨシノのルーツは、江戸末期から明治にかけて、江戸、染井村の植木職人が売り出したのが最初といわれている。その後、明治三十四年上野公園の桜を開花調査した本草学者、藤野奇命が吉野の山桜との混合を避けるために「染井吉野」と命名。それから約百年たらずで全国の八割を占めるほどになった。この桜のルーツは最新の説だと千七百二十~三十五年頃、将軍家の植木職人伊藤兵衛政武が交配、育成したものと考えられている。この植物園には、明治初年には樹齢百年にも達する老樹があったという。植えられた年代を考えれば現在、確認されているなかで最も古いソメイヨシノといえそうだ。だが、残念ながら枯れてしまい、その子孫が樹齢百二十年を越える巨木に生え変わっている。この桜にソメイのルーツを想い、じっくりと仰ぎ見れば、その美しさに感激もひとしおといえる。

関連記事あり
【文京区 観光】おすすめ17選!六義園に湯島天満宮、東京ドームシティ
